記事一覧

マネックスの関係者が金融、経済、マーケット動向、日々のニュースやトレンド、プライベートのこと等、様々なテーマで発信してまいります。

マネックスみんなのつぶやき
為替変動の歴史で考える、円安の転換点
幼少の頃、学者である父親の学会のついでに、初めて海外に連れて行ってもらいました。何もかもが良い刺激になりましたが、何しろ当時はドル円が200円台後半。全てが高価だったため、数日間は大学の研究室に寝泊まり。日本から持参したカップヌードルに父の手製の電熱線...
蠱惑の『ポイ活』で資産形成!?
なぜか私は、ポイント獲得を狙うという『ポイ活』がちょっと苦手です。2018年頃に、ある大学の授業で、学生たちがキャッシュレス決済のポイント祭りに熱狂していたのを見て、お金遣いが荒い大人になってしまうのでは…、と心配した辺りからだったかもしれません。結局こ...
IMFが米経済見通しを大幅引き上げ:複雑になってきた、為替、株価への影響
昨晩、IMF(国際通貨基金)が世界の経済見通しを更新しました。世界の経済成長率はやや強気化した程度だったのですが、なんといっても目立ったのが、米国の成長率予想の引き上げです。前回1月時点の今年の米経済成長の見通しは2.1%だったのが、今回、2.7%まで一気に引...
家賃25年ぶり上昇で、ここからのマンション投資は正解か
今朝の日経新聞で、賃貸住宅の家賃を示す指数が、2023年に25年ぶりに上昇したことが報じられています。上昇率は前年比0.1%とごくわずか、とはいえ、これは大きな変化です。消費者物価指数(CPI)に含まれる家賃は、主に家主の聞き取り調査から行い、経年劣化などの品質...
ドル円レートと日米金利差の関係に異変?
この2、3年、ドル円レートと金利の関係に若干異変が起きています。通常、ドル円レートは中長期国債利回りからインフレ率を引いた実質金利差に応じて動くとされています。ドルを買って米国債に投資すれば日本国債よりも高い金利が貰えます。が、米国の方がモノの値段が高...
改めて見直したい預金の魅力
日銀の政策変更の発表後、金融機関の預金金利の引き上げが相次いで発表されました。既にその前からキャンペーンを始めているところもあり、一部では、円定期にもかかわらず、年率2.0%(税引き前、預入期間は3か月)などという破格の高金利を提示するような金融機関も出...
バブル崩壊が始まったのか
このところ日本株がさえません。2月22日に過去最高値を更新した日経平均は、再びこの水準を割り込んでいます。全くの余談ですが、この日は「猫の日」でした。経済系メディアに愛猫とともに登場する企画が最高値更新のニュースで流れてしまったことから、無念さとともに...
春とともに訪れる海外投資家の日本株買い「アノマリー」
今、つぶやくテーマは株高しかない…そんな勢いが続いてきましたが、さすがに、4万円を超えたところで、「スピード違反」、「息切れ」、という声が増えた印象です。一方で、これから1つ注目されるのは、春の海外投資家のアノマリーです。毎年4月は、海外投資家の買い越...
銀行株上昇の落とし穴
日本株絶好調の中で、昨日(2/27)は、銀行株が1.7%上昇し、業種別で第2位の上昇率となりました。年初来の上昇率は18.5%と、東証全体の上昇率12.8%を大きく上回っています。昨日の上昇の理由は、昨日発表された消費者物価上昇率で日銀の利上げ観測が高まったこと。そ...
体感!アメリカ経済好調の背景
今アメリカに来ています。こちらの人々の米国経済への見方は、やはり想定外の強さである!ということです。その背景については諸説ありますが、最近現地でよく言われるようになった要因が2つあるようです。一つ目はバイデン政権の経済対策が、予想以上に功を奏し始めた...
日本株はスピード違反?バブル崩壊のパターンを振り返る
日本株が絶好調です。年初来の1か月半で上昇率は13%。1月だけで8.4%上昇しています。この上昇率は2000年1月以来の月間上昇率のトップ5%に入ります。ここまで上がると、どこかで暴落しないか、不安になるのではないでしょうか。少なくとも「高所恐怖症」の私はそうで...
アテンション・エコノミー:このコラムには思いがけない展開が待っている!?
人々の注意をいかにして惹きつけ、どのように生かすか、という議論が「アテンション・エコノミー」という概念です。どんなに多くの資産を持つ人でも、時間は1日24時間しかありません。注意力は、こうした時間に制約される、最も希少な「富」です。企業は何とかこの富を...
「米経済見通し大幅修正」で押さえておくべきポイント
日本時間の昨晩、IMFが四半期に一度の世界GDP見通しを発表しました。目をひいたのは、米国の成長率予想の大幅引き上げです。前回昨年10月の1.5%から2.1%に0.6ポイントも上方修正しました。前々回7月時点の予想は1.0%だったので、半年で2倍以上に引き上げられています。...
日銀金融政策決定会合と植田総裁会見:斜めからの振り返り
昨日、日銀の2日間の金融政策決定会合が終了しました。これを受けて、マイナス金利解除の時期は、次の3月18・19日の可能性が3割強、4月25・26日の可能性が4割強と感じています。4月の方がやや可能性が高いとしているのは、決定会合はあくまで合議であるためです。歴史的...
動き出した情報セキュリティ規制(今朝のモーサテの続き)
今年は選挙イヤーでもあり、今年は、お金の流れ以上に、正しい情報の流れを確保することがテーマだと思われます。この話は、今朝TV東京のニュースモーニングサテライトで軽く話したのですが、今朝は胃腸炎で吐き気がひどく、とにかく無事コメントが終わることだけを願っ...
投資詐欺のリアル
今朝、米証券取引委員会(SEC)のX(旧ツイッター)のアカウントに、ビットコイン現物ETFが承認されたという偽の投稿が掲載されました。これを受け、ビットコインの価格は、10分程度で5%を超える乱高下となりました。暗号資産の世界では、風説がこの程度の動揺を引き起...
2024年:米ドル/円・日経平均・ダウ平均…相場大予想
少し前から、マネックスのアナリスト・ストラテジスト陣や松本大さんとともに、月1回のペースで内輪の相場討論会を行っています。総勢8名で、毎回1時間程度、それぞれの専門分野を中心に市場見通しを議論します。昨日、年内最後の会を行い、2024年末の相場予想を出し合...
2024年の金利見通しと来年への期待
12月19日の日銀の金融政策決定会合を通過し、ようやく金融市場も年の瀬モードに入った気がします。オフィスにある共用スペースも急に人影がまばらになりました。植田日銀総裁の記者会見は、今月初旬から高まったマイナス金利解除の期待を打ち消そうとするかのようなハト...
今年の漢字は「金」。2024年は…
毎年恒例、清水寺の「今年の漢字」が昨日発表されましたね。今年は消費増税があった2014年以来の「税」とのこと。下馬評では、野球関係が予想されていたので、少々意外感はありましたが、現在の増税・減税議論が人々にいかに大きく響いているかの表れなのでしょう。では...
日本人のPISA学力は大躍進。投資力は…?
5年に1度行われるPISA国際学力調査で、日本が大躍進を遂げたことが大きく報じられています。数学で5位、読解力で3位、科学で2位と、3分野全てにおいて世界トップレベルで前回より得点も上昇しました。コロナ禍の影響が少なかったことや学びの工夫が功を奏したようです。...
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大槻 奈那
ピクテ・ジャパン株式会社 シニアフェロー
内外の金融機関、格付機関にて金融に関する調査研究に従事。Institutional Investors誌によるグローバル・アナリストランキングの銀行部門にて2014年第一位を始め上位。政府のデジタル臨時行政調査会、財政制度等審議会委員、規制改革推進会議議長、中小企業庁金融小委員会委員、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のアドバイザー等を勤める。日本経済新聞「十字路」、日経ヴェリタス「プロの羅針盤」、ロイター為替フォーラム等で連載。日経Think!エキスパート・コメンテーター、テレビ東京「モーニングサテライト」で解説。名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科教授 東京大学文学部卒、ロンドンビジネススクールMBA、一橋大学博士(経営学)

著書:
『本当にわかる債券と金利』(日本実業出版社)、
『1000円からできるお金のふやし方』 (ワニブックス)
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